パチンコ台の釘調整は年々変化
私は20年ほど前からパチンコ店で働いています。昔の鉄火場だったパチンコ全盛期の時代からパチンコ規制が厳しくなってきた時代まで、いろいろな釘調整を経験してきました。
パチンコ店の平社員から始まり、班長、主任、副店長、マネージャーとあらゆる役職も経験させていただきました。
その経験から、今のパチンコの仕組みではパチンコは絶対に勝てないと断言させていただきます。
釘を見ず台と勝負し続けたらの話です。
※パチンコで勝つためには、よく回る台を打つことしかありません。
パチンコは完全確率抽選
パチンコは、完全確率論のゲームであり勝負です。完全確率といっても、その日に収束することはまれで大体一年をかけて自分の打つ台の確率は収束してきます。
パチンコ店側も、出玉調整として閉店後に釘師がデータと向き合い釘調整を行います。
昔のパチンコ店の釘調整は、サービス台としてシマに1台くらいは釘が激甘のよく回る台をワザと置いていました。そうする事で確実に出玉が出てアピールになるので、他のあまり回らない台にも売上が上がってきます。
パチンコの釘調整は機種ごとに回転数が均等な調整
パチンコの釘調整は、その日に出したい機種・回収したい機種を選定した上で、機種ごとに均等な回転数になるように釘を調整していきます。その時に参考にするデータが「ホルコン」と呼ばれるホールコンピューターのデータを確認します。
今のパチンコ店は、全てのお客様に平等という感覚で経営しているホールが増えてきています。特定の1台だけ明らかに釘が開いていて出玉も爆発していればアピールどころか逆効果で、サクラかゴトかと疑われて店の信用がなくなります。
今のパチンコでの主流となる釘調整は、同一単位の機種やシマで回転数がほぼ同じになるように調整をします。
機種ごとに回転数を揃えて営業することのメリット
パチンコの機種ごとに回転数を揃えるとメリットがあります。機種ごとにスタート回数を揃えることで出玉管理が楽になり、売上からの粗利益も計算しやすくなります。
閉店後にその日一日で回転数を調整するために、釘の開け閉めを行うのです。パチンコ店では、パチンコ台の設置台数は数百台規模です。
※全台釘調整することは、まずありません。
基本的な釘調整は命釘(へそ)がメイン
釘調整で回転数を調整するのは、命釘と呼ばれる二本の釘の右側だけで調整をします。一般的には「へそ」と呼ばれたりもしています。
パチンコの釘調整は、パチンコゲージと呼ばれる板状のものや球状のもので二本の釘の広さを調節します。
命釘の広さは、0.25ミリ単位で調整ができます。ベテランになると一台釘調整するのに約5秒で終了します。パチンコの各シマごとに釘を調整するとそんなに時間は掛かりません。
現在のパチンコ店の釘調整は、一台釘を見れば同じシマの同じ機種の釘もほぼ同じように調整されます。
※1台ずつ時間をかけて釘を見なくても、ある程度分かります。
機種ごとに回転数を揃えるもうひとつの理由
パチンコのシマごとや機種ごとに回転数を合わせる、もうひとつ理由があります。
パチンコ店営業中のゴトや不正行為がすぐに分かることです。一般的にはホルコンと言われるホールコンピューターで、平均値から極端にベース値やスタート回数が飛び抜けたりしているとすぐに気がつきます。
モニター監視がしやすくなり、ゴト行為を防ぐこともできます。
現在のパチンコ店では、このような考え方から機種ごとの回転数はある程度揃えるような営業になっています。
パチンコ台を選ぶ際に、一台一台釘を見て歩かなくても、機種の1台だけ見ればある程度は釘の開け閉めが分かるはずです。