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ビルメン(設備管理)に転職してから感じる底辺と言われる訳!
ビルメンという仕事は、施設やビルの維持管理業務を主とした建築物の設備管理の仕事です。
世間一般では、
「底辺職」
「誰でもできる」
「まったり」
などと言われたりしますが、果たして本当にそうなのでしょうか?
私がビルメンに転職してから感じることや思うことを書いてみたいと思う。
私が職業訓練校を経て、ビルメンに転職しましたが仕事内容は多岐に渡ります。
設備管理(ビルメン)で働くと忙しい日もある!
ビルメンテナンスの仕事は、設備の保守管理とメンテナンス。
そして日々の巡回業務や点検業務が主となります。
ビルメンの業務に関しては、業務委託になるので大抵は客先に常駐して日々の仕事をしていきます。
客先の物件なので、異常やトラブルがあれば即座に対応し客先に報告して対応します。
忙しい日は、トラブルが重なりその合間に日常点検や月例点検を行います。
昼飯を食べる時間がない日もあったりするのです。
私がビルメンを経験して思うのは、世間で言われる「まったり」とは全然違うのです。
そして、ビルメンの仕事は「底辺職」とよく言われたりしています。
果たしてビルメンは底辺職かというと、私個人的にはそうでもないような気がします。
一体何故、ビルメンは底辺職と言われるのでしょうか?
ビルメン(設備管理)が底辺職と言われる理由!
まず、一般的にビルメンの待遇があまり良くないことが挙げられます。
正社員で働く他の職種のように昇給や賞与がない会社も多く、長期間継続して勤務してもあまりメリットがないことが多いからです。
その割にビルメンは、設備関連の資格は求められたりするので、給料や待遇を考えると割に合わないと考える人もいます。
設備関係の資格では、
「ボイラー二級」
「危険物取扱者乙四」
「消防設備士」
「電気工事士」
「電験三種」
「エネルギー管理士」
「冷凍機械責任者」
「建築物環境衛生管理技術者・通称ビル管」
などの資格を求められます。
このような資格がなければ、ビルメンテナンスの仕事に就くことは難しくなっているのも現状です。
ビルメン(設備管理)会社では資格手当の支給がある!
ビルメン会社によっては、取得資格に応じて「資格手当」を支給される会社もありますが、多種多様の資格を求められる割には業務内容に直接関わらない資格なので、働いてみると資格が対して必要でなかったりもします。
資格を取得することによる知識と、会社が入札するための人員のアピール程度にしか役立ちません。
仮にボイラー二級の資格を所持していても、実際にボイラーが故障した時に修理できるかといえば出来ません。
数年経験を積んでも、トラブルや修理を出来るようにはならないのです。
ビルメン(設備管理)業界は専門職ではないのがツライところ!
ビルメン業界が底辺と言われるワケですが、ボイラーやビルメン現場での設備機械が故障したりすると、取引先の専門業者に連絡します。
そして専門業者が見に来て修理をするので、ビルメンが出来るのは専門の修理業者に電話をして、依頼することと客先に報告することだけです。
ビルメンは設備管理を仕事としているのですが、修理する技術が無いことが多く報告と業者の手配が大半です。
責任があるようで実は対してないのも現状です。
空調機や冷凍機、ボイラーや電気設備など広い建物全ての設備機械の修理は無理があります。
確かに、設備機械は多種多様有り専門業者のように修理することは不可能です。
それでも少し程度の機械トラブルや修理ができるようになれば、ビルメンが底辺職と言われることもない技術者集団になるのです。
個人的には、ある程度の修理が何でもできるビルメンになってこそ、ビルメンの仕事は底辺職ではないと言えると思います。
ビルメンは、たくさん資格を持っていてもその資格を活かしきれない業種の一つだと言えます。
資格は無いよりあったほうがいい程度になってきています。
この辺がビルメンの仕事は底辺職だと言われる原因かもしれません。
私がビルメン業界に転職してきて、一番にそう感じました。
ビルメン(設備管理)の設備資格が役立つ瞬間!
職業訓練校のビル管理科では、
「資格をたくさん取得しておかないとダメだ!」
「たくさんの設備について勉強して資格を取っておかないと、仕事について行けない!」
と言われてきましたが、実際に仕事で役立つことはとっても少ないのです。
とても少ないというよりは、ほぼ役立たないといってもいいくらいです。
それでもビルメンは設備資格を取得していかないといけない理由があります。
ビルメン業界は入札契約で仕事を受注していることが多く、入札時期に入札で負けて物件を失うと仕事がなくなります。
そうなれば働き先がなくなるので転職をせざるを得なくなります。
この転職するときに、一番設備資格が活用される時なんです。
いくらビルメン業界で経験が豊富でも、最低限の資格がなければ他の会社に転職することも難しい時代になってきています。
スキルアップや現状よりいい待遇を求めて転職するときも同じです。
だからといって貰える給料は、20万円そこそこです。
ボーナスのない会社も多いですから、年収にすると350万円あればいいほうです。
ビルメンとして、長年経験があっても給料や年収はこの程度なので、ビルメン業界は底辺職だと言われるのかもしれません。
資格を取得したり日々努力できる人間こそ、底辺ではない勝ち組のビルメンになれるはずです。